人的資本経営 Conference先進企業が語る「人材戦略の本質」-人材ポートフォリオをいかに描くか-
NewsPicks Stage.にて毎回3,000名以上の方々に視聴登録いただいている注目のテーマ「人的資本経営」。このたびは特別企画として2日間に渡ってお送りいたします。
グローバルでのテクノロジー企業の台頭やデジタルシフトの加速による業界のゲームチェンジが進む昨今。日本は転換期を迎えています。
2020年からのコロナ影響に伴い、ビジネス環境は一変し、ニューノーマル時代も定着化が進んでいます。一方で、国内では生産年齢人口比率は過去最低を記録し、有効求人倍率はバブル時のピークを超え、労働力不足は日本最大の課題です。また、国内の従業員エンゲージメントは世界的にも低順位に留まり、個人のウェルビーイング及び企業の持続可能な成長、ともに懸念が叫ばれています。
このような状況をいかに解決し、誰もが創造的に活躍できる日本をいかに実現できるのか。多くの日本企業がまさに変革の岐路に立たされているのではないでしょうか。 そのような状況下において、2022年5月、「人材版伊藤レポート2.0」が発表され、「人的資本経営」への注目が高まりを見せています。従来の人的コストから人的資本思考へ。さらに、これまで結びつきが意識されづらかった人事戦略と経営戦略の連携を強化することで、サスティナブルな企業成長を実現する変革を生み出すことができる。 VUCAの時代における日本企業にとって、「人」との関係構築・とらえ方の再定義が求められているのではないでしょうか。
しかしながら、「人的資本経営」へのシフトは一朝一夕には実現できず、多くの課題と壁に向き合っていくことが求められるケースが多く見受けられます。その中で、リーダーはいかに新たな組織ビジョンを描けるのか。
本カンファレンスは「人的資本経営の狼煙を上げる」を目的に、経営変革・人事変革に取り組むリーダーの方々にお集まりいただき、リアルな取組みと思考プロセスについて皆様にお話を伺い、知の共創を目指します。
人的資本経営の実現に向けて、「人材版伊藤レポート」では、経営戦略と人材戦略を連動させることの重要性が繰り返し語られています。VUCAと呼ばれ、経営戦略自体が不透明性を増す昨今、企業は人材戦略をいかに策定・発信し、その中で「人材ポートフォリオ」の検討をいかに進めるべきか。本セッションでは、これらの取り組みをリードされている、メルカリの木下達夫氏やテルモの足立朋子氏などCHROの方々をゲストにお迎えして、その意義や難しさについて議論します。 ---------------------------- 『New Business Way 人的資本経営 Conference』は、「企業の進化が新時代を創る」をテーマとしたビジネス情報番組です。新規事業の創出をはじめとした企業変革の必要性を感じながらも、実践が追いついていない企業も多いという仮説のもと、革新者の実践ストーリーを語り合う場としてスタートしました。毎回実践者の方々をお招きし、組織文化を変革し、企業の非連続な成長を実現させる方法を模索していきます。 ----------------------------
・企業変革を推進する経営者、事業を率いるリーダーの方 ・人事部門や経営企画、ESG推進部門を率いるリーダーの方 ・人的資本開示に向けて取り組みを推進する方 ・ビジネスの今を知り、事業のヒントを得たい方
Guests
- 足立 朋子 氏テルモ株式会社経営役員 CHRO兼グローバル人事部長
1990-2005年,2010-2019年:ソニー(日米欧)にて、人事制度企画、チェンジマネジメント、組織・人財開発などを推進。2005-2009:欧州にて人事コンサルタント業を営み日欧グローバル企業向け人事戦略・施策の支援を行う。2019年2月よりテルモにてグローバル人事戦略推進、2023年4月より現職。
- 木下 達夫 氏株式会社メルカリ執行役員 CHRO
P&Gジャパン人事部に入社し採用・HRBPを経験。2001年日本GEに入社、北米・タイ勤務後、プラスチックス事業部でブラックベルト・HRBP、2007年に金融部門の人事部長、アジア組織人材開発責任者を務めた。2011年に8ヶ月間のサバティカル休職取得。2012年よりGEジャパン人事部長。2015年にマレーシアに赴任し、アジア太平洋地域の組織人材開発、事業部人事責任者を務めた。2018年12月にメルカリに入社、執行役員CHROに就任。
- 大路 和亮 氏マーサージャパン株式会社組織・人事変革コンサルティング シニアプリンシパル 組織・人事戦略プラクティスリーダー
マーサージャパンにおける組織・人事戦略プラクティスのリーダーとして、国内外の企業に対する、組織設計・人事戦略・ワークフォースプランニングに関わる様々なコンサルティングをリード。経営戦略の転換に伴う人事戦略・要員計画の立案、戦略的人材調達プラットフォームの企画・設計・運用支援、本社およびグローバル連結組織の組織設計・ガバナンスモデル構築、グローバルHR変革ロードマップ策定、グローバル連結タレントマネジメントの仕組みの企画・設計・運用支援、M&Aに伴う人事制度・人材マネジメント基盤の統合・高度化等、様々なプロジェクトの経験を保有 外資系戦略コンサルティングファームを経て現職 東京大学法学部卒、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院修士課程(MBA)修了
- 【MC】田中 慎一 氏株式会社インテグリティ 代表EFFAS公認ESGアナリスト
慶応義塾大学経済学部卒業後、あずさ監査法人、大和証券SMBC、UBS証券等を経て現職。監査法人、投資銀行を通じて会計監査、IPO支援、デューデリジェンス、M&A・事業再生・資金調達に関するアドバイザリーサービスに従事。 現在は、アドバイザリーサービスに加えて、スタートアップ企業のCFO、買収後の企業変革を推進するターンアラウンドに取り組む。著書に『コーポレートファイナンス戦略と実践』『SDGs時代を勝ち抜くESG財務戦略』『あわせて学ぶ会計&ファイナンス入門講座』『M&A時代 企業価値のホントの考え方』『投資事業組合とは何か』等がある。 趣味はトライアスロンで、ヨーロッパのIRONMANをすべて完走するのが目標。