H2H現場起点で未来を切り拓くR&D- 三井化学、変革のリアル -
2024.8.28 配信分近年、社会課題の解決や産業の競争力強化が重要視される中、企業の持続的な成長に寄与する研究開発戦略を立案し、新たな価値の創出が求められています。 社会へ新たに価値を提供するために、現場の顧客の声を尊重しながらも自ら創りたい未来を描き、どのように課題解決型の研究開発を実行していくべきか悩まれている方も多いのではないでしょうか。 今回は、三井化学株式会社の研究開発拠点「VISION HUB™ SODEGAURA」より、新価値の創出を牽引する常務執行役員 研究開発本部長の柴田 真吾 氏をお招きし、三井化学が保有する技術を起点とした新市場への取り組みを議論します。 さらに、現場起点で事業づくりに挑戦する2名の研究員を交えて、よりリアルなボトムアップの取り組みについて深掘りします。 開発者としてキャリアを歩み始めて25年ぶりに研究開発部門へトップとして舞い戻った柴田氏。 国内外での事業経験から研究開発組織に対してどのような危機意識を抱いたのでしょうか。 さらにその状況を打破するために、いかに現場のリーダーらと対話を重ね、現場の意見を尊重する体制や個々の意識を変えるような改革を推進してきたのでしょうか。 研究とは未来を創ることであると熱く語る柴田氏、次世代リーダー2名と共に、コア技術を活かした事業づくりと組織変革のリアルに迫ります。
・現場起点での新規事業創出に取り組む研究開発部門の本部長•部長 ・ボトムアップ型の組織や次世代リーダー育成に課題を感じる研究開発部門の本部長•部長 ・社会実装を見据えたテーマ創出に取り組む責任者•担当者
Guest
- 柴田 真吾 氏三井化学株式会社常務執行役員 研究開発本部長 知的財産部担当
1987年三井化学(当時の三井石油化学)入社後、機能材研究所にて透光性セラミクスデバイス開発、フォトリソ用エキシマ レーザー開発、大出力YAGレーザー開発に従事。その後事業系に移り、合織原料事業、ペット樹脂事業を経て2008年央より約5年半の間、インド・ニューデリーに駐在、インド現地法人の立上げとインド内事業拡大の基盤を構築。インドより帰国後、ポリウレタン材料事業において韓国・SKC社とのJVを担当。2020年4月より研究開発部門のトップとして新製品、新たな価値の創出を牽引。
- 伊藤 竜一株式会社ユーザベース スピーダ事業知財・研究開発支援責任者 上級執行役員(SVP)
2007年名古屋大学大学院工学研究科を修了後リクルートに入社。製造業大手クライアント中心に、採用・育成等の組織課題解決に従事。2016年ユーザベースに参画。経営の意思決定に寄り添い、従前価値が技術部門の課題解決にも応用展開できる市場変化の兆し・要請に着眼。技術・知財経営の重要性を説き、スピーダ 経済情報リサーチ上に、「特許・論文動向や科研費、規制動向」等技術情報機能を拡張した『スピーダ R&D分析』の企画開発及び事業・組織立上げを主導し、新領域の探索・スケールにより、スピーダ事業の成長に貢献。『技術者が輝き、技術が大きな経済価値になる社会の実現』を志す。
- 半澤 瑞生株式会社ユーザベース スピーダ事業知財・研究開発支援マーケティングチーム General Manager
大学卒業後、米国大学留学。帰国後、大企業役員向けのマッチングビジネスなどを展開する英系グローバル企業に入社。法人営業を経て、日本支社経営全般と売上/人事管理に従事。2016年、ユーザベースSPEEDA事業マーケティングチームにジョイン。2020年よりSaaSマーケティング横断組織の主メンバーとして、SPEEDA R&Dマーケティングの立ち上げ、SPEEDA R&D/INITIALマーケティングマネジャーを経て、2022年よりSPEEDA R&DとFORCASマーケティングマネジャーを兼務。現在は知財・研究開発支援Divisionと法人営業・マーケティング支援DivisionのGeneral Managerを兼任。